サブアタッカー運用で恐ろしく強い「行秋」に定番の片手剣が「祭礼の剣」ですが、あえて★5武器の「磐岩結緑」を持たせることでさらに強くなるのかどうか?実際に試して検証してみました。
磐岩結緑の性能
- 磐岩結緑(ばんがんけつりょく)
- 基礎攻撃力:542(LV90)
- 会心率:44.1%(LV90)
- HP上限+20% / 攻撃力をHP上限1.2%分増やす(精錬1)
刻晴ピックアップ時に実装された期間限定★5片手剣「磐岩結緑」は、全片手剣で最高の「会心率の伸び(LV90で44.1%)」が大きな強み。基礎攻撃力は542で高くはないですが、HPの追加とHP上限のいくらかが攻撃力に加算されるため、結局他の★4片手剣などと比較するとトップクラスの強さです。
行秋の場合だと、祭礼の剣から磐岩結緑に持ち替えるだけで、攻撃力ステータスが200~300はポンッと伸び、会心率を40%くらい軽く底上げできます。期待値的には祭礼の剣以上の性能・・・のように思えます。
祭礼の剣の性能
- 祭礼の剣
- 基礎攻撃力:454(LV90)
- 元素チャージ効率:61.3%(LV90)
- 元素スキルヒット時:40%の確率でCTリセット(30秒ごと)
行秋ともっとも相性の良い武器として挙げられる★4片手剣「祭礼の剣」は、そこそこの基礎攻撃力と元素チャージ効率が魅力的。さらに、一定確率(精錬1で64%)で元素スキルのCTをリセットする効果があり、CTが21秒と長い行秋の元素スキルとの相性は抜群に優秀です。
祭礼の剣 | CTリセット確率 | 周期 | 行秋の場合 |
---|---|---|---|
精錬1 | 40% | 30秒 | 64% |
精錬2 | 50% | 26秒 | 75% |
精錬3 | 60% | 22秒 | 84% |
精錬4 | 70% | 19秒 | 91% |
精錬5 | 80% | 16秒 | 96% |
精錬5まで凸をすすめると、96%の確率でCTリセットが発生し、周期も15秒ごとになるため凄まじいペースで行秋の元素スキルを連発できます。元素スキルを命中させると元素オーブが3~4つほど回収できるので、元素爆発の回転率も向上します。
元素スキルと元素爆発にダメージソースが集中する行秋の運用上、両方とも連発できる祭礼の剣の方が「強い」ように見えますが・・・実際に試してみないと分からない部分も多いのが原神というゲームですので、実際に磐岩結緑(精錬1)と祭礼の剣(精錬1)を持たせて検証してみます。
元素スキルのダメージ比較
ぼくの行秋は磐岩結緑(Lv80)を持たせると、会心率が96%になり、ほぼ確定で会心ダメージが発生します。元素スキルを撃つだけで、合計で12700くらいのダメージが飛び出します(期待値は約12440)。ただし、CTは21秒きっちりと発生するのでスピード感はないです。
祭礼の剣(Lv66)だと、会心発生で合計9000くらいのダメージです。会心率が56%まで下がるので、期待値的には合計7020のダメージです。しかし祭礼の剣の効果ですぐに2発打てる場合があるので、21秒のCTあたりのダメージは2倍の14040に伸びます。
2倍の14040なら、磐岩結緑を持った行秋が1回で叩き出す12440のダメージをゆうに超えることが可能です。しかし、祭礼の剣は精錬1だとCTリセットの発生率が64%しかないので、期待ダメージはおおよそ11500に落ち着きます。精錬2(75%)でほぼ同じ、精錬3で(84%)で磐岩結緑を超えられる計算です。
祭礼が無凸でも、聖遺物のサブOPをきちんと厳選して会心率をもっと盛れば、具体的には会心率を69%まで底上げすれば磐岩結緑に追いつきます。ただ元も子もない話をすると、行秋にそれほど神厳選された遺物を持たせるなら、他のアタッカー適正の強いキャラに持たせた方が良い場合もあるので会心率に特化した祭礼行秋の評価は難しいです。
個人的に磐岩結緑は、普通に刻晴さんに持たせた方が強いです。これ1本で会心率を44%も確保できるため、会心ダメージ冠でさらにダメージを伸ばしたり、そもそもの厳選難易度を一段と下げられるので片手剣アタッカーにとってメリットが非常に大きい片手剣です。
元素爆発のダメージ比較
磐岩結緑を持たせた場合の元素爆発ダメージは、剣1本あたり2131でした。会心率を計算に含めて2088です。
祭礼の剣を持った場合の元素爆発ダメージは、剣1本あたり1709でした。会心率を考慮すると1本あたり1333です。
結論:祭礼行秋と結緑行秋がどっちが強い?
元素チャージをしっかり底上げした行秋であれば、祭礼の剣の方が元素爆発の回転率はよく、上手くいくと20秒のCTごとに元素爆発を回せます。しかし、よっぽど会心率を盛れていないステータスでなければ、無凸の祭礼の剣では磐岩結緑に届かないです。
ダメージ比較 | 祭礼行秋 | 結緑行秋 |
---|---|---|
会心率 | 56% | 96% |
元素スキル※ | 7020 | 12440 |
元素爆発 | 1333 | 2088 |
祭礼行秋が40秒かけて与えるダメージ量を、結緑行秋なら20秒で与えられます。磐岩結緑だと回転率が落ちるデメリットがあるものの、体感的には1.4~1.5倍遅いだけです。期待できるダメージ量は磐岩結緑の方がやはり優秀で、行秋に火力を求めるなら「結緑行秋」の勝利です。
現実的には「祭礼行秋」の方が良い理由
まずそもそも論として、磐岩結緑は★5限定武器です。よっぽど行秋愛の強い旅人でもない限り、基本的に行秋以外のアタッカー適正のあるキャラに持たせるために磐岩結緑を引いていると思います(※ちなみにぼくは魈に和璞鳶を引くつもりでガチャを引いたらスネに磐岩を食らった身です・・・)。
何より、行秋はメインアタッカーよりも、アタッカーの火力を補助したり底上げするサブアタッカー運用との適性が極めて高いキャラです。通常攻撃を1回ふるごとに水の剣が飛んでいって安定した水付与(付与時間:9.5秒)を可能にする性質があるので、元素反応と相性の良いアタッカー。たとえば蒸発狙いの「胡桃(★5)」や「ディルック(★5)」、凍結ループ狙いの「氷型刻晴(★5)」や、普通に感電狙いの「刻晴(★5)」との組み合わせが強いです。
行秋単騎チャレンジはともかく、パーティー全体の火力(総合力)を高める目的において、行秋はアタッカーではなくサブアタッカー運用が最適解となります。
特に胡桃と行秋を組み合わせたときの爆発的な火力は凄まじく、胡桃行秋ペアだけで螺旋12層の前半はかんたんに制圧できるほど・・・です。もちろん、元素反応を安定して狙いやすい性質こそが行秋の真価ですので、基本的にどんなアタッカーと組み合わせたとしても普通に強いです。
比較まとめ | 祭礼行秋 | 結緑行秋 |
---|---|---|
良いところ | ★4武器で入手しやすい スキルの回転率が良い サブアタッカー向け |
普通に火力が高い |
微妙なとこ | 火力は負ける 凸が少ないとCTリセットが安定しない |
★5限定武器で入手困難 パーティー運用だと相性が悪い |
おすすめ度 | 迷ったら「祭礼行秋」で良し | 行秋単騎チャレンジなら・・・ |
行秋に「磐岩結緑」を持たせると強いのか?・・・確かに火力は強いですが、運用のメリットは祭礼行秋の方が優秀です。磐岩結緑は★5限定武器で今のところ(2021年4月時点)で入手不可能。祭礼の剣は★4武器で入手しやすいので、コストパフォーマンス的にも祭礼行秋に敵いません。
ただ、祭礼の剣の精錬(凸)が進んでいないとCTリセットの安定感が悪いです。螺旋だと祭礼行秋がCTリセットを引くかどうかで30秒くらいクリアタイムが変わってくるので、そろそろ武器ガチャに祭礼ピックアップが来てくれると嬉しいなぁと思っている今日このごろです。
無凸の64%だと数字ほどのCTリセット率は感じられません。3凸まで精錬してCTリセット率を84%まで持っていくと、また祭礼行秋の世界が変わりそうです。
やかもち
絶縁が出て行秋のビルドは選択肢増えたのに、こんな記事が検索上位に出るせいで行秋には祭礼しか言えない馬鹿がまた増える
コメントありがとです。
この記事を書いた当時は「コスパ的にも祭礼で良いよね。」というのが書いた本人の結論です。
が、おっしゃるとおり「絶縁4セット」の実装や、元素チャージャーの雷電将軍の登場により、80族の行秋に「磐岩結緑」や「霧切の廻光」を持たせても余裕で元素爆発を回せる状況になったので、本記事は時間のあるときに修正させていただきます。
なんで★5と★4無凸比べてんの。