超簡単、マインクラフトの「リソースパック」作り方マニュアル

「ガラスの見た目をもっと透明にしたい」、「この使わないブロックを使いやすい見た目にして有効利用したい」、という要望に答えるべく生まれたのが「リソースパック(Resource Pack)」というシステムだ。

リソースパックというシステムは基本的に誰かが作って配布してくれている、自分の好みに合ったデザインのリソースパックをダウンロードして使う。というのが主流だろう。しかし中には自分でリソースパックを作りたい、という人もいるはずだ。

この記事ではマイクラ初心者であっても分かるように、リソースパックの作り方について簡単に説明してみる。

リソースパックの基本

マインクラフトは、ゲームフォルダの中にブロックの画像データが入っている。

例えば土ブロックなら「Dirt.png」という感じで画像ファイルが用意されているので、それを編集することで自分の好みの見た目に変更できる。

自分で変更したデータをまとめて、いつでも切り替えて遊べるのが「リソースパック(Resource Pack)」。さて、このリソースパックを作るのはとても簡単で、以下のファイルを用意すれば良い。

resourcepacks

  • pack.mcmeta
  • pack.png
  • assets

基本はこの3ファイル。「pack.mcmeta」「pack.png」「assets」の3つを用意したフォルダを作って、それをマインクラフトのリソースパックフォルダに入れてやれば簡単に動く。

では順番にファイルを作っていこう。

pack.mcmetaの準備

pack.mcmetaの準備

ローカルディスク(C:) → ユーザー → (ユーザー名) → AppData を開く。

pack.mcmetaの準備

中に「Roaming」というフォルダがあるはずなので開く。

pack.mcmetaの準備

すると「.minecraft」というフォルダが発見できるので、それを開く。

pack.mcmetaの準備

「resourcepacks」というリソースパックフォルダがあるので、そこを開く。

pack.mcmetaの準備

自分の作りたいリソースパックの名前をつけたフォルダを作成。今回は「TEST」というフォルダ名にした。

pack.mcmetaの準備

「TEST」フォルダの中で右クリックして、新規作成からテキストドキュメントを選択し、メモ帳ファイルを作成する。

pack.mcmetaの準備

新しく完成したテキストドキュメントの中を開き、そこに以下のテキストを入力する。

 {
"pack": {
"pack_format": 6,
"description": "TESTWORLD"
}
}

これは最新版(2021年5月時点)の1.16.5以上の設定で、バージョンが1.16.2より古い場合は「"pack_format":5,」に変更する。

この数字はマイクラのバージョン毎に異なって、バージョンに合わせて変えなくても一応リソースパックは使用可能。

リソースパックの注意文

しかし、対応した数字でなければ、リソースパックを変更する画面で「旧バージョン向けに制作」と表示され、変更しようとすると忠告が表示されてしまう。

  • バージョン1.6.1-1.8.9 までは「1」
  • バージョン1.9-1.10.2 までは「2」
  • バージョン1.11-1.12.2 までは「3」
  • バージョン1.13-1.14.4 までは「4」
  • バージョン1.15-1.16.1 までは「5」
  • バージョン1.16.2-1.16.5 までは「6」
  • バージョン1.17から「7」
pack.mcmetaの準備

テキストを入力したら、名前をつけて保存をする。

ファイル名を「pack.mcmeta」とし、ファイルの種類は「すべてのファイル(*.*)」を選択します。文字コードは「ANSI」にして保存します。これでpack.mcmetaは完成。

pack.pngの作成

 

pack.pngの作成

「pack.png」はリソースパックを選ぶ時に表示される、リソースパックの画像のこと。縦幅128px / 横幅128px のPNG形式の画像を作れば大丈夫。ペイントやSAI、GIMPなど。自分の好きなペイントソフトで画像を作ろう。

今回はマインクラフトでスクリーンショットを撮影して、それを128px × 128pxに切り取って「pack.png」として使うことにした。

pack.pngの作成

作ったpack.pngは、pack.mcmetaを保存したリソースパックと同じ場所に入れておく。

画像は正方形であれば500×500の大きめでも問題ない。

assetsを用意する

マイクラのバージョンデータ

最後にAssetsフォルダを用意して完成だが、これがちょっとややこしい。まず、今回作るリソースパックは1.16.5対応なので、「.minecraft」フォルダにある「versions」というフォルダを開く。

その中に「1.14」とか「1.16.5」とか、今までダウンロードしたことのあるマインクラフトのバージョンデータが入っているはず。今回は1.16.5対応を作るので「1.16.5」というフォルダを開く。

リソースパックのつくり方

中に「1.16.5.jar」というファイルがあるので、それを解凍する

 解凍とは

圧縮されたファイルは普通の方法では開くことが出来ない。そのため「解凍」して、開けるようにする。解凍には専用のソフトが必要だが基本的には無料ソフトで十分だ。

→ 7-Zip

→ WinRAR

個人的に好きな解凍ソフトは「WinRAR」。分かりやすく、ほとんどの圧縮ファイル(.zip .rar .lzhなど)を解凍でき、とにかく使いやすい。

バージョンファイルを解凍

1.16.5.jarをWinRARで解凍中...。

assetsフォルダの移動

解凍が終わった「1.16.5」フォルダの中に、目的の「assets」フォルダが入っている。これをコピーして、さっきの場所へ持っていく。

リソースパックの作成

いつのバージョンからかは分からないが、「assets」フォルダの中身の配置が少し変わっていてそのままではバグってしまう。

なので、一度「assets」フォルダを開いて中にある「realms」フォルダを削除する。

realmsフォルダを消す

これでOKだ。

resourcepacks

  • pack.mcmeta
  • pack.png
  • assets

3つのファイルが用意できた。

作ったリソースパックを確認

リソースパックの確認

マインクラフトを起動してリソースパック選択画面から、ちゃんと自分の作ったリソパが使えるかどうかをチェック。ちゃんと入っている。

これで自分専用のリソースパックは完成した。あとは自分の好みに合わせて調整していくだけだ。

ブロックの見た目を変更してみる

TEST(作ったリソースパックのフォルダ)

  • assets
  •  minecraft
  •   texutures
  •    blocks
  •     編集したい画像.png

ブロックの画像ファイルは「(作ったリソースパックのフォルダ) → assets → minecraft → texutures → blocks」の順番に開けば見つかる。

ブロックのテクスチャ変更

今回は試しに「土ブロック」の見た目を変更して、実際にゲーム内で見た目が変わるかやってみる。中に入っている「dirt.png」を、ペイントなどに入れて編集する。

ブロックのテクスチャ変更

私の場合はPhotoshopに入れて、色合いを赤色から緑色に変更してみた。変更したファイルはそのまま上書き保存。これで土の色が変わるはずだ。

オリジナルリソースパックを使う

リソースパックを入れて。

土のテクスチャを変更する

地面を掘って土を見ればこの通り。ちゃんと緑色の気持ち悪い土ブロックになっている。こんな調子で、自分の変えたいブロックの画像データを編集していく感じになる。

バニラの一部を調整して使っている

オリジナルテクスチャ

ちなみに私たちは、バニラブロックのほんの一部だけを調整して使っている。例えば、このようにガラスを完全に透明にしたり...。

オリジナルテクスチャ

高級そうなガラスを作ったり。

オリジナルテクスチャ

あまり使わないブロックを色違いのレンガブロックとして使ったりしている。このくらいの調整なら簡単なペイントソフトで十分に出来るからだ。

無料でやりたい人はGIMPを。有料でもいいからいいソフトを使いたいならPhotoshopがオススメ。

 おすすめのペイントソフト

「GIMP」は無料で使えるペイントソフト。しかし、無料とは言ってもPhotoshopに並ぶ機能を持っており、プロではなく単にマイクラのリソースパックを編集したい。という用途なら十分なソフトだと言える。(→ GIMP公式

「Photoshop」は言わずと知れた超有名ペイントソフト。最近はCC版などの登場で、だいぶ安く使えるようになったが、それでも「高い」と感じてしまう。ただ...これに慣れると他のソフトを使えないほど便利なのも事実。(→ Adobe Photoshop公式

リソースパックの作り方まとめ

resourcepacks

  • pack.mcmeta
  • pack.png
  • assets

この3つのファイルが入ったフォルダを作り、それを「resourcepacks」の中に入れるだけ。あとは「assets」内に入っているブロックやエンティティの画像データを、ペイントソフトで好きなように編集して上書き保存すればOK。

慣れれば非常に簡単だ。ちょっとした微調整がしたい、という人なら自分で作ってしまうのが良いだろう。逆に手の込んだすごいリソースパックを使いたい場合は、配布されているモノを使ったほうが速いかも。

もちろん、最初からすべて自分ですごいリソースパックを作るのも全然アリだと思う。ということで、「超簡単、マインクラフトのリソースパック作り方マニュアル」を終わる。

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ABOUTこの記事をかいた人

当ブログ「マイクラモール」で記者(ブログ記事を書いたり...)をしている「らふもち」です。マインクラフトで好きなことは「建築」で、建築しかしていません。でもこれではマインクラフトを全部遊べていないのでもったいない。そう思って、最近はRS回路、コマンド、MODも勉強してみたり。マイクラ歴5年の建築厨です、よろしくお願いしますヽ(´エ`)ノ

19 件のコメント

  • 失礼します。この度自作テクスチャを作ろうと考えておりまして、貴方様のこの記事にたどり着きました。ありがとうございます。本題に入りたいと思います。なんとかjarファイルを解凍してTESTファイルに3つのファイルが用意できたのですが、マインクラフトのリソースパック一覧にリソースパックが表示されない事態になっております。マインクラフトのリソースパックフォルダーを開いてみるとそこにはしっかりTESTファイルが置いてあります。このような事態には、どのような問題が考えられますでしょうか。

    • pack.mcmetaがpack.txtのままの可能性があります。それか、pack.mcmetaにした後にtxtを書き込んだのでは?

    • リソースパックは「pack.mcmeta」というファイルがちゃんと作られていれば、リソースパックとして認識されます。よって、考えられる問題は1つ目に「pack.mcmeta」の名前を間違えている。2つ目に、「pack.mcmeta」の中身を間違えている。3つ目に、保存する時のファイルの種類もしくは、文字コードを間違えている。が考えられます。「,」と「.」はよく間違えるので注意です。これらを確認して見てください。

    • 画像ありがとうございます。記事の中で紹介していた、「pack.mcmeta」の中身のテキストなのですが、一部間違えていたためにリソースパックが認識されなかったのを確認しました。修正を行いましたので再度打ち直しをお願いします。いろいろと手間取らさせてしまい申し訳ありません。

  • こんにちは。MOBのテクスチャを変えたいんですがやり方がわからないので教えてください。        よろしくお願いします。

    • Mobのテクスチャの変え方も基本は他のテクスチャと変わりません。texturesフォルダの中にあるentityフォルダがMobのテクスチャがある場所です。入っているMobのテクスチャを参考にして、作成してみてください。

  • 初めて手を出すにあたって色々なサイトを見て回っていたのですが
    どこを参考にしてもうまくいかず半ば諦めかけてたところでこのサイトに辿り着きました。
    自分にとってはこのサイトが他と比べ一番わかりやすく、簡単に説明してくれていてとても助かりました
    これで好きに弄って楽しめそうです。ありがとうございます。

    • 古い記事なので、現在と状況が違って困惑させてしまっていたらすみません。新しいバージョンに合わせて記事を更新したので、一度読み直していただけると幸いです。

      > versionsファイルの1.10.2.jarが圧縮されておらず、開くことができません

      一応、こちらの話についても回答しておきます。

      バージョン1.10.2はマイクラのとても古いバージョンです。このバージョンで遊んだことがなければ、表示されません。
      起動構成
      ランチャー画面(マイクラ起動時の画面)のメニューの起動構成から、1.10.2の起動構成を作ってダウンロードすると「versions」に表示されます。
      もし、新しいバージョンのマイクラ(1.16.5など)のリソースパックを作りたいのであれば、別のバージョンのjarを開くと良いです。

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